白い語録

「え」
「えろ:エロ」
エロスやエロティシズムの略が一人歩きし妄想肥大化した日本語。いわば有り余る生命力の本能的発露であり、讃えるべき衝動。その野生の蛮性に対し、生命力の衰えた現代人は眉をひそめることが多いが、真のエロはそんな些細なことを気にしてはいけない。昨今、軟弱かつ後ろ暗い性衝動全般に対しエロという呼称をつかうこともあるがそれらはすべてエセエロであろう。とはいえ「健全なエロ」に文部省的策略が感じられるのは何故だろう。余談であるがエロの語源でもある、ギリシア神話の登場人物である性愛の神エロースに関してであるが、有名な詩の一説に「エロース エロス えろすんません」とあることから、一部の好事家のあいだでは、彼(彼女)が関西人であることは常識である。