政治

政治は宗教である。
政治家の出来ることはたかがしれている。共同幻想などという単語を持ち出すまでもなく、国家は「無い」のである。
それをいかに「在る」ように見せかけかが、政治家の力量なんだろう。
それは「夢」であり、「希望」である。
人間が、人間として生きていくために、最も必要なものである。
政治家が、パンの話しかしないなんて、なんと悲しいことだろう。
民衆を信じさせることが出来ないから、即物的な話題しか話せないのだ。
「信じる」ことが出来るなら、民衆は年貢とは思わず供物と思うだろう。
我々には世界の仕組みや、善悪を判断する術はないのだ。
しかし、人の歴史が示すのは、政治家より先に、宗教者が堕落していった事実である。